2月も忙しい毎日である。週2回の平日授業。日曜日クラス、水曜日の夜のクラス。生徒は熱心だが、昔みたいにたくさんはいない。そういうたくさんいる時代の生徒のひとりがゆかりさんだ。ゆかりさんは優秀だ。それゆえ、どこか気が抜けない人だと思っている。でもやっぱりベトナム人だなあと思うのは、あっさりレーシックの手術をして眼鏡をやめてしまったこと。実にあっさりと坦々とやってのける。
昨年11月の帰国もあまりにあっさりしていて、正直、私の方がなんでベトナム一緒にいかないの?と聞いてしまった。ゆかりさんとは約束があった。N1をとったら先生一緒にベトナム行きますか?と聞かれた。もちろん、行きましょう!約束しますよ。ゆかりさんは私の家に1週間泊ってください。一緒に私の家の周りのいろいろなところに行きましょう。私は家に泊まるのは無理としても、一緒にいくつもりだった。ところが、ゆかりさんがN1を取得した次の年コロナ禍が始まった。私たちは一緒に行けなくなっただけでなく、日本とベトナムを往復することすらかなわなくなった。
ゆかりさんはあっさりしていた。だからなのか?昨年11月。ゆかりさんはさっさとひとりでベトナムに帰国。なんと2か月も行ったきり。家族と楽しい毎日を過ごしてきたのだ。
それでもゆかりさんがきれいな花束をもって三笠塾に復帰してくれたことを私は本当にうれしく思った。おかえりなさいゆかりさん。きれいなお花ありがとう。