11月初めにカオタンこと勝さんがホーチミンシティから両親を呼んで日本の休日を楽しんだ時に赤坂迎賓館見学というのがあって、迎賓館が案外簡単に見学できることを知った。12月4日JLPT当日。JLPTに尽力してくれている三笠塾の講師の慰労をしたいとずっと思っていたので、迎賓館見学のサイトをみると、洋館の方は当日見学可。一方、和の別館の方は30分のツアーで1回20名限定。申込制。12月4日は12時30分のコースに11名分の空きがあった。さっそく申込。そしてさて、メンバーは?行事先生、タム先生、富江さん、りんちゃん、ピアノの生徒でじもみの優也さん、友子さん、天女さんの3人。石田さんとおばあさん、建物の見学なので三笠塾のデザイナーハオちゃんも誘う。そして陽子先生。鎌倉殿に習って赤坂迎賓館の11人というライングループを作った。東京の一等地にあり、外からはヴェルサイユ宮殿のような外観の洋館が見えている。さらにその裏側に、完全に日本風の設えの和の別館がある。こちらが定員時間制ツアー。ずっと立ちっぱなしで94歳のおばあさんには気の毒だったが、十分に見ごたえのあるツアーではあった。壁や床、とても質素、簡素だが、簡単には修復できないとても凝った素材が使われていて、外国からの賓客をもてなす場となっている。日本の脆い、はかない美しさと素晴らしさを現代の中で生かしていくには、最新の注意が必要だが、それにしては、納得のいかない部分が多い。立ちっぱなしの理由は膨大な説明がすべて係員が口頭でするため。外国の賓客をもてなすためだから、そうじゃない一般人はそのおこぼれで、という感じ。どうせ2000円もとって公開するんだったら説明の半分以上は立て札たてて読みながら回れるツアーにした方がいいと思う。いやいや陽子先生、そういうことを言ってはいけません。こんな素晴らしい空間を見学できるだけで幸せなんですよ。
和の別館ツアーの後、洋館の見学は自由だったので、おそろしく天井の高い建物をこれは立ったり座ったりで眺めた。皇室の方々が使ったプレイエルのピアノ。これはとても装飾の美しい年代物だった。見学が終わって建物正面の広場のカラフルなテントの下でちょっとお茶会。迎賓館の建物の前でゆっくりお茶なんて飲んでいると、ベルサイユ宮殿の前にいるような気分になってくる。
鎌倉殿の13人は全部死んでしまったけれど、迎賓館の11人は94歳のおばあさんも含めて、うんと長生きしてくださいね。だって生きていればこんなにいいことがあるんだから!