生きているとこんなにいいことがあるんだ!

同居の夫と義母もクラシック音楽の愛好家で、3人の趣味は一致している。基本的に実物を見る、聞くことが音楽鑑賞の原点。夫や義母が全く同じとは思えないが、コンサートに誘うといそいそとついてくる。演目、曲目、演奏者、会場。出不精の私はいろいろ条件をつける。そのホールは遠いから嫌、その演奏家は顔が好みじゃないから嫌。などと言って友人の誘いを断っていた時代。友人はあなたは自分の庭先で親戚がやるコンサートしか行かないと言ってるみたいよ、とあきれてそれ以来誘ってくれなくなった。

結果、私は自分でコンサートを探し出し、夫や実家の母とコンサートに行くようになった。それでもピアノの先生業をずっと続けている手前、お弟子さんの発表会だの、同じ門下のプロピアニストの演奏会だの、絶対断れない演奏会も年齢と共に増えていき、コロナ禍の前までは、当たり前のようにコンサートに行っていた。当たり前のように。

2022年の後半は生きているとこんなにいいことがあるんだ、というコンサートに次々と出会った。ポーランド国立放送交響楽団。アンドラーシュシフ、エマール、そして今回のベルリンスターツカペレ。指揮者が楽団の最高峰を、もっとやって、もっとできる、もっと、もっと。と引き出してくるようなそんな演奏会。

生きているとこんなにいいことが、結構頻繁におこります。ありがたいことです。

 

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