ピアノの演奏会をかれこれ30年以上続けている。私たちがピアノを習いだした頃は、猫も杓子もみーんなピアノを習っていた。私の2人いる兄弟も習っていた。結局、その後ずーっと続いたのは私だけで、ピアニストになれない、でもピアノは続けたい、そんな想いをずっと共有してくれたのが私の恩師、治子先生だった。先生はピアノ指導者として私を育ててくださった。でも先生の周囲には、ピアノが上手なお弟子さんがいっぱいいて、私は劣等生。当然、劣等生もいっぱいいて、そういう劣等生仲間で先生の発表会とは別の演奏会を立ち上げた。その名も”猫の会”。先生はいつも寝ているあなたたちにぴったり!といってとても喜んで会の運営方法をいろいろと伝授してくださった。そのころの経験が今の私の根幹にはある。ピアノの指導も演奏会開催も得意。だからひとりで演奏するリサイタルではなく、みんなで弾きましょうよ、という発表会をずっとずっと続けている。
10月10日。年に4回開催している発表会。Wien-adel neu という。新ウイーンの仲間たち を開催した。お花は経営者仲間の花やさんにお願いして、今回は三笠塾の生徒もきてくれて、95歳の石田義母を最長老に総体では老化が進むこの会での演奏を楽しんでいる。最長老はピアノは弾かない。コーラス”歌姫たち”の一員だ。
こういう会がずっと続けられるといいなあと思う。