十三夜 じゅうさんや

旧暦は月の満ち欠けで暦を決める。月は1か月で新月からだんだんその姿を現し半月になり満月になる。満月から少しずつ隠れる部分が増えていって半月になり新月。この満月と新月の時を、その月の1日と15日と設定する。今世界中が使っている太陽暦と1か月の決め方が違うので当然1年というのも違ってくる。この旧暦を使っているのはベトナム、中国、韓国。

日本の和暦は、この旧暦と太陽暦を組み合わせた独特のものなので、私たちの生活に時々だけれど、月をめぐる暦がでてくる。十五夜はその典型的なもの。月に1回めぐってくる満月を十五夜として秋の夜空が美しい時に、お祝いする。では、十三夜というのは?

十五夜は9月。十三夜は10月。十五夜は満月。十三夜は十五に夜がふたつ足りないので、その分、月は少し欠けている。もうすぐ十五夜だねー、という日の夜空にちょっと欠けた月を眺める。

十五夜は栗名月という。十三夜は芋名月。ジャガイモではなく里芋。栗も芋もたくさんできる。つまり子孫繁栄。日本の国の子孫繁栄を願って、10月10日の夜、十三夜の月を見上げた。

高速道路の間に見える月は、煌々と輝く。昨夜までの雨が嘘のように。

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