梨の木

これは梨の木である。古くからの友人が梨の木のオーナー制度を始めるという話があった時に、三笠塾には梨が大好きという講師も生徒もたくさんいたので、じゃあお願いしようと参加を決めた。この木に実った梨の実を送ってもらえる。これは市場にでない貴重な二十世紀梨の実だ。今年はどんな実が実るか大いに楽しみにしている。

日本の農業は難しいところにきている。生産者の高齢化が一番の問題。加えて後継者がいない。一方、現代人は皮をむかないと食べられない果実をあまり好まない。じゃあ、まるごとかじるかというと、そんなにたくさんは食べない。昔々、みかんを10キロ箱で買って、お正月にこたつに入って、10個20個と平気で食べた。そういう時代ではないのだ。ベトナム人も果物大好き、食べること大好きな人たちだが、それほどたくさんは食べない。

結果日本の農業は生産と販売、両方に難しい問題を抱えたまま、それでも農業を営む人たちはいろいろな方法で宣伝をし、美味しい果物をたくさん食べて欲しいと願って生産を続けている。梨の木のオーナー制度もそんな農業をする人たちの購買者への提案として、とても面白いと思うのだが。

この梨の木の実。期間限定だが、鳥取まで行くことができれば、自分で捥いでも良いそうだ。梨の大好きな三笠塾のみんなと行きたいところだが、鳥取県はとても遠い。仕方がないので、送られてくる梨の実を賞味する。そして、日本の農業の行く末にちょっと想いを馳せてみよう。

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