シャクヤクに寄せる想い

10年前に亡くなった母はコスモスの花が一番好き、とよく言っていた。バラが大好きという人もいるし、花なら何でも好きという人もいる。さて自分は?花なら何でも好きという人に近いかな?

ピアノの恩師は貴女はトルコ桔梗みたいねと言って私をほめてくれた。そのころのトルコ桔梗は白に紫の線が入った日本の花にも西洋の花にも見えない独特の花だと思った。その独特感が私らしいと恩師はほめてくれたので、私はトルコ桔梗が大好きになった。その後、トルコ桔梗は白やピンクいろいろな色、大きさ、華やかな花弁のものなど多様な花に変化して、恩師は私にそういう人間になれと言われたのだ、と勝手に解釈してしている。独特の素敵な香りの黄色のフリージアは季節になるとあの香りに魅かれて買い求めるし、大倫の百合の香りも捨てがたい。そんな中でシャクヤクには特別の思いがある。大ぶりな華やかな外見を持つシャクヤクだが意外なくらい、その華やかさを主張しない。すっと、そっと咲いている印象なのだ。花やに出回る時期も短い。

今回お花のクラスでシャクヤクをメインにした素敵なアレンジメントを習った。シャクヤクはバラとも他の花とも仲良くして、全体をきれいなお花畑のような印象にしてくれている。シャクヤクの主役でありながら主役を気取らない、そんな美しさが好きだ。さて、かめです。長生きします。元気です。

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