弥生の空に、菫色の瞳

ヨーロッパ人には菫色の瞳の人がいる。濃いブルーの瞳、ガラスのように透き通ったアイスブルーの瞳、ダークチェリー色の瞳。ほとんどの人が黒か濃い茶色の瞳の日本人には考えられないが、周囲にそういう色々な色の瞳の人がいたら、それはとても楽しいことだろうなあ、と思う。花やで菫の花を見つけた。いわゆる菫色。そして、青春とか若々しいとか、それゆえの儚さや優しさを感じる菫の花。

2023年は冬が短くて、3月早々に暖かい日が続き、啓蟄(けいちつ)といわれるカエルが冬眠から覚めて池に卵を産む日も早かった。もう今では池の卵はしっかり孵って、オタマジャクシがたくさん、泳いでいる。

先週の水曜日のオンライン勉強会。ハノイの生徒はなぜかひどく不機嫌で、ちょっとびっくり!どうしたの?暑い、暑い。、、、、、、ハノイの気温は38度だそうだ。それは暑いよね。ハノイは内陸で、雨の多い土地柄。凌ぎにくいのは想像に難くない。それでも授業を始めると、楽しそうにクイズの問題を解いたり、エッセイを読んだりした。ほとんど日本語を使わない環境にありながら彼らの日本語能力はあまり落ちていない。ホッとする。

一日の仕事が終わって、帰宅して食事して、さて授業。結構大変だろうなと思う反面、私たちは会社帰りに英会話だの、お料理教室だのとせっせと通ったものだった。ので、同情はしませんよ。もうすぐ4月。弥生の空に、菫色の瞳。

桜の便りもこの春はとても早い。

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