今日は楽しいひな祭り

童謡や文部省唱歌が好きでよく口ずさむ。ひな祭りの歌もそんな曲のひとつ。

灯りをつけましょ ぼんぼりに お花をあげましょ桃の花 五人囃子の笛太鼓 今日は楽しいひな祭り

なんとなく理解している歌詞だが、外国人に説明を求められると困ってしまう。私も含めて日本人の説明はどんどん長くなる。最後の方になると何を説明していたのか説明者までがわからなくなってしまう。視覚的に理解している日本語では音での説明が難しいということもある。それ以上に日本語の根本的な問題点をちょっと考えてみた。楽しいひな祭りを題材にして。

そもそもなぜひな祭りが楽しいのか、外国人にはわからない。上記の歌詞にしても楽しいひな祭りの意味付けは全くなされていない。ようするに、、、、楽しいから楽しいのよ。ひな祭りは女の子のお祝いで、3月3日は春だし、ひな祭りにはお雛さまという人形を飾るのね。これは1年に一度だけ見られる。他の時は箱の中にしっかりしまっておくの。だから、1年に一度だし、楽しいわけよ。。。。。これでは説明を受けた方はもっと混乱する。説明した方はここまで丁寧に説明したんだからわかるでしょ?女の子のお祝いだったら男の子のお祝いもありますね?

このお雛様は陽子先生のおかあさんが作ったものである。NHKの人形劇の人形を作成している人形作家の教室に長いこと通い、こんなお人形をいくつもいくつも作成した。不思議なもので同じ型紙、同じ木型で作成した人形なのに、どこか作成者の面影を残し、みんな違うものに仕上がるそうだ。”私の人形はデブなのよ”。母は、体形を極端に気にしていたのかもしれない、私にはそんな風に見えないが、ふくよかなお雛様が今年も三笠塾に鎮座している。

父はお雛様を早めに箱からだして、3月3日が過ぎるとすぐにしまってしまった。長いこと飾っておくのと女の子の結婚が遅くなる、という言い伝えがあったからだ。現在だといろいろ物議をかもしそうな言葉だが、そんなわけで、実家の両親が私のためにしつらえてくれたお雛様はあっと言う間にしまいこまれてしまっていたが、私は3月の風物ととらえて3月いっぱい飾ることにしている。もう、結婚しちゃっているしね。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です