立春

節分というのは季節の分け目。特に冬と春を分ける、この2月3日―4日は日本人にとって多くの意味を持つ。日本人は農耕民族だから、農業にかかわる天気や季節感、気温といったものはとても大切。節分から数えて210日(にひゃくとうか)。これは現在だと9月くらいにあたり、台風の到来が増える時期。八十八夜(はちじゅうはちや)も節分から数えて88日目あたりでお茶の新芽の摘み取りが始まる。私たちは深く考えもせずにこういう季節の営みの中で生きているのだけれど、これって、すごく素敵なことだと思うのですよ。

もうひとつ、これはベトナム人も案外よく知っていて、でも日本人は知らないこと。十二支の始まりは節分からです。今年の干支は寅(とら)。でも厳密には節分前に誕生日を迎える人は前年度、丑(うし)年になる。

季節の営み。農業 農耕のこと。天候や気温。特に東京の街中で暮らしていると、そういうことからどんどん遠くなっていくけれど、だからこそ、きちんと覚えておきたい。言葉として、気概を持って。

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