ドイツ語圏での春のごちそう。ホワイトアスパラガス。常に肉料理がメインのドイツ語圏にあって、春のホワイトアスパラガスは特別な存在だ。これがメイン料理になる。ゆでてちょっと酢っぱいクリーム色のソースで食する。
もちろんフランス料理の食材としても大変貴重なホワイトアスパラ。
私が若い頃はホワイトアスパラといえば缶詰しかなかった。父親に連れられて台湾に行ったとき、果物のジュースをどうぞ、といわれて、何のジュースですか?と聞いたらホワイトアスパラガス。と言われて、飲めなかったことがある。あの頃はホワイトアスパラガスは好きではなかった。缶詰はぐにゃぐにゃしていて気持ちが悪いし、料理のメインが果物のジュースとして扱われるのもなんだか厭だった。
ドイツ料理では、ホワイトアスパラガスをおもいっきりゆでる、が、私は軽く湯通しするくらいにして、皮をむいて直接バターソテーする。これは美味しい。
アスパラガスといえばグリーンアスパラガスを思い出す人が多いが、この時期のホワイトアスパラガスは、春の訪れ。春の香りを思いきり楽しもう。