久々にみんなで、外出 三笠塾

富士山を背景にお天気は最高! 10月の台風19号でパスツアーが中止になった仇をとった

N1の授業をしていると、ごく普通なのに、ベトナム人たちが知らないことというのが案外多いことに気が付く。それを授業の中にとりいれて、彼らに日本語と日本に関する知識を深めてもらうようにはしているが、実際の物を見たり、手にとったりできる方がいいに決まってる。

5月最終週の日曜日のクラスでタム先生はみんなで見ましょう、と日本のアニメを取り上げた。スカイプを通しての映像と録音は正直いって見やすい聞きやすいものではなかったが、私はこんなアニメがあることを初めて知って、とても面白かった。日本のアニメは世界的ヒット作がたくさんあるが、こういう佳作もあるのだと知った。ベトナム語の字幕がついている。

住まいから割と近い所に単館上映の映画館がある。6月1日にやっと上演可能になったというので、行きたくてうずうずしていた。ホームページのスケジュールを何度も確認して、バスケットボールを扱ったスペイン映画を見つけた。楽しそうだし、言葉がわからなくても大丈夫そう。上映の時間帯も調度いい。ということで、この映画を三笠塾有志で見に行くことにした。さっそくタム先生にお伺いをたてる。行きたーい!日曜日の授業やめて行きましょう。

6月7日。行きましたよ、スペイン映画”チャンピオン”。なんと障碍者を主人公にしたバスケットボールの映画で、10人のバスケットボール選手は全員、知的障碍者。しかもこの映画のために募集してオーディションに合格したアマチュア。社会的マイノリティーの彼ら。でも彼らはそうは思っていないみたいで、むしろ、差別用語とか差別しちゃけないという人たちの方に、差別したい、差別しなくちゃ、という、こだわりがあるみたいに思えてくる。楽しいおかしな映画だった。スペイン人もラテン系だから、セリフはがんがん早いし、字幕は日本語のみ。

今回一緒に行ったのは、N1レベルの比較的日本語が達者なベトナム人6人と私の家族と行事先生。彼らに理解できた?と聞いたら、とても面白かったという。近所のベトナム料理店でフォーやブン、春巻きやパクチー山盛りの餃子をつまみながら、彼らもまた楽しそうだった。

”先生、今度は、貝取り、行きたいな” うーん。貝取り? あー、潮干狩りのことですね。彼らは貝が大好きだから。

 

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です