虹のかなたに

三笠塾だけに限らず、周囲の人々と話しをすると必ず最後にでてくる言葉がある。”このままだと日本はどうなっちゃうんだろう?”

2023年三笠塾では結婚式が相次ぎ、さらに妊娠出産と続く。おめでたい話ばかりで、悪いことなんて一つもない。その一方で、日本円はどんどん弱くなり、外国人は”何でも安く買える日本”にやってくる。三笠塾の生徒の両親が日本にやってきて、”どうですか?日本は?””何でも安いね。いっぱい買い物しているよ。”

生徒の結婚式でベトナムに行く。以前は買い物が楽しみだった。お土産もいっぱい買った。ところが、この半年。まともな土産を買っていない。高いのだ。日本で買おう、日本の方が安いし、買いなれてるから。と思ってしまう。

こんなことを集めると、そう、日本はどうなってしまうのだろう?と心配になるのだ。加えて、一緒に経営の勉強をした、指導を仰いだ盛和塾の同志が体調不良を訴えるようになった。あんなに元気だった人が?と言いつつ、わが身を振り返る。そうだ、私だってと。

時代はすごいスピードで進んでいく。私たちの時代は終わった、と止まっていると、それ自体がすごいスピードで取り残されていく。おたおた追いかけても、先行者の背中さえ見えない。

時代に取り残されても、進むしかないんですよ。先行者の背中も見えないけど、でも進むしかないんですよ。とふと、思い出す。鳴子温泉の旅館の窓から本当に短い時間だったけれど、虹が見えたことを。

虹の向こうに何があるのか、大分のんびりで虹は消えちゃったけど、追いかけて行こう。

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