江の島~鎌倉、講師交流会を開催しました

江ノ島プリンのソフトクリームで乾杯! 陽子先生もまんざらでもなさそうです

12月1日に日本語能力試験JLPTが終了。JLPTのN1受験の講師も含めた全体の慰労会の機会がうまくできたので、江ノ島と鎌倉に行ってきた。

三笠塾を支えている講師陣 水槽の中にいるみたいです

私たちの世代は若い頃、今のように携帯電話もスマホもなく、紙の文化真っただ中で育った。それゆえ直接、本物に触れられるということがわかるとわくわくしたものだ。動物園や水族館、アミューズメントパークとしての遊園地。最近になって、そういう体験をあまり必要としない雰囲気の若者たち……私にはそう見えることがあるのだが……を見るにつけ、またまたおせっかいの虫がむくむくと湧いてくる。

現在三笠塾には日本人の大学生が4名、無償ボランティアとしてベトナム人の手助けをしてくれている。といっても彼らには経験値は何もないしお金もない。時間だけはありそうだが、これも実はあまりない。学校の授業とアルバイト、あとは家が遠いので、三笠塾までの移動に時間をとられてしまう。結局、彼らは何もない?! ……アーあったあった! それは若さである。
彼らにもベトナム人と同じように、いろいろなこと、些細なことかもしれないけれど、なかなかできないことを、経験させてあげたいと思った。そんなこんなで近くて彼らの希望に合う場所、そうだ、10月のツアーが流れていけなかった江ノ島、鎌倉コースにしよう!
小田急ロマンスカーに乗って、長谷の大仏を見て、銭洗弁天でお金を洗って彼らを小金持ちにする? 次いで長谷観音から力餅屋の力餅、それから江ノ島水族館へ。このあたりが漠然とした企画コースだった。

さっそく希望者を募ると、ほぼ全員が行くという。当日のお天気がよいことを八百万の神様に祈りながら…、でも計画らしい計画は何も立てなかった。

富士山を背景にお天気は最高! 台風19号でパスツアーが中止になったお返しです

お天気は最高! 暖かく風もなく、遅刻者もなかった。みんな行く気満々。
ロマンスカーは新幹線ですか? なんていうおかしな質問をうけたりしながら、ふと窓のそとを見ると富士山。昨日雨が降ったせいで大気がきれいになっているせいかもしれない。くっきりはっきりきれいに見える(さっそく写真)。それからくちゃくちゃみんなでおしゃべり。よくしゃべる。

江ノ島に着いたとたん、水族館脇の海岸の向こうに雪をかぶった美しい富士山が見えた。本当に美しい。車窓からと違って全体がよく見える(さっそく写真)。江ノ島水族館はずいぶんとぼろい印象しかなかったが、すっかりリニューアルされてきれいなみんなが楽しめる水族館に生まれ変わっていた。その代わり入館料も立派な金額。彼らはさっそく写真、ひたすら写真を撮る。水槽の中を見ているのかしら? とちょっと心配になったら、案の定。何もみていない。でも楽しかったですョー、と嬉しそう。江ノ電に乗車。これも彼らに経験してほしいことのひとつだった(さっそく写真)。江ノ電で長谷まで行き、大仏を見に行く。

「鎌倉や御仏なれど釈迦牟尼は美男におわす夏木立かな」与謝野晶子
本当に大仏様は木立のなかにおわす。ここでも写真。みんなで写真。

お決まりの鎌倉は長谷の大仏前で記念撮影

閉口したのは、人の多さ。本当に多い。どこから来たのだろう? と自分のことは棚にあげてあきれる。あきれるほど多い。昨今の京都、鎌倉など、観光地はどこもこんな状態なのだそうだ。外国人が増えているので、週末も平日もあまり関係ない。

15人行動するのが難しくなってきたので、長谷観音に移動して、そこで解散した。ここでも写真。長谷観音から、脇道を通って御霊神社と力餅屋へ。ここは比較的空いていた。

こうやって彼らを連れて行くと、次回、彼らは友人や家族と来ることができる。正直言って、彼らが何に興味を示し喜ぶのかわからない。されど、行かなきゃ、そういうこともわからない。講師として後輩の指導をしてほしい、と私が望んでいる以上、彼らが後輩に示すものが必要なのではと思っている。講師交流会はそんな私の思いから実現したものだが、まあね、余計なおせっかいだったかも知れません。

江ノ島プリンのソフトクリームで乾杯! 陽子先生もまんざらでもなさそうです

とはいいつつ実は私、陽子先生は自分自身で案外楽しんでいるのです。若い人の笑顔を見るのは気分がいいですから。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です