2023年は留学生が減り、就労や特定技能、実習生が当たり前のようにJLPT受験をする年だった。当然、日曜日の勉強会も生徒は少なく、日本語の勉強以外なら参加します、という話ばかり。それでも11月の模擬試験は予定通り3回実施したし、回答まできちんと面倒みた。おかげ様で陽子先生もJLPTN1にどっぷり浸かって、生徒と一緒に回答用紙に向かい、正解を模索する作業に励んだ。漢字の読み書き、日本語文法、語彙などは問題なくできる。読解という文章を読んで、質問文に対する正解を答える問題も、JLPTの出題傾向が平易な日本語になってきていることもあって、比較的容易い。問題になるのは聴解。ちょっと油断すると会話が聞き取り切れない。会話が長くなると最初の方を忘れてしまう。
12月3日。JLPT当日、私はハノイで結婚式に出席していた。朝10時から宴会料理を賞味し、新婦が実家を離れる寂しさの涙に共鳴して、ちょっと泣いた。その間JLPT始まったな、ちゃんと回答しているかしら?などと日本の試験場が頭の隅を掠める。ベトナム語は英語に近い思考回路の言語なのだそうだ。そうすると、日本語独特の”がんばってね!”がダイレクトに翻訳できないとニャン先生が言っていた。”良い運がきますように”というような、向こうからやってくる感覚。でも日本語のがんばってね!はこちらからつき進んでいく感じがする。でも、ベトナム語わからないから、ハノイより愛をこめて”がんばってね!”
クリスマス会は24日に忘年会として15人ほどで開催した。その1週間前は映画観賞会。ウオンカとチョコレート工場の始まりというとても楽しい映画を日本語版で鑑賞。まだあまり日本語が得意でない、ホアさんははちょっとわからないところがあって、と言っていたが、そう日本語がわからないとやっぱりつまらないよね。勉強してね!
そしてクリスマス会。ゆかり先生はノリがいい。この日初めて三笠塾にきてくれた人も、みんな大騒ぎして楽しそう。陽子先生は石田さんとサンタクロース夫妻に扮して、プレゼントをサービス。みんなからお礼のカードに涙。