2020年は昔々、三笠塾を始めるにあたって講師紹介をした 再投稿

現在三笠塾は、学期のはざまで、授業の準備や就職支援を行っている。この後に及んで、まだ進学が決まらない猛者もいて、ちょっとヤキモキする。武漢ウイルスは、正体がわからないということで、とても厄介な存在だが、頻繁な手洗いや、必要に応じたマスクの着用、規則正しい生活で体力をつけておくなど、一般人は、粛々と日々の生活をする。三笠塾もそういう流れで、3月はこれからの準備に大切な時間をきちんと使っていきたいと思っている。

新学期にあたって、ずっと気になっていた、三笠塾の講師紹介をしておきたい。自己紹介はLES MIKASAに任せるとして、ここでは陽子先生から見た講師の先生の紹介をしてみたいと思う。

1.行事先生ー副塾長 出会いは三笠塾が始まって6カ月目の9月です。陽子先生の古い知り合いのお孫さんです。自慢のお孫さんを紹介していただいて意気投合!その日から三笠塾の重鎮になりました。三笠塾に参加してくれた時は、ベトナム人の生徒と同じくらいの年齢で、”おとなしい日本人”でしたが、だんだんたくましくなってきました。今ではベトナム人に負けない”にぎやかな日本人”というより”おとなしいベトナム人”というところでしょうか。1月の総会で、副塾長となり益々、三笠塾での活躍が期待されています。行事先生は、日本語の授業のほか、JLPT(日本語能力検定試験)やBJT(ビジネス日本語検定試験)など試験の申込や準備、テストの作成、スケジュール管理、そしてHP運営とたくさんの業務を担当しています。ひょうひょうとしたそれでいて芯の強いベトナムの蓮のようなイメージで業務をこなしています。自宅が遠いので通勤時間が長く申し訳ないのですが、大変な頑張り屋で自分に厳しい人です。その反面、生徒の希望をいいよ、いいよ、といつでも聞いてくれるやさしくて頼もしい存在です。実は、雨男。それも折り紙付きの。

ベトナム語は日本人の耳には聞こえない発声をします。これを声調といいます。日本人の耳には聞こえない、日本人の耳は理解できない声調というもの。当然彼らの名前もその線上にあるので、厄介。”わたしはタンです。”そう、あなたはタンさんね。””いいえ、タンです。先生が言ってるタンさんはあっちのタンさんです。”あらまあ、でも私はタンさんとタンさん、区別がつかないわ。”だったら日本語の名前にしましょう。アルバイト先でも私の日本の名前は勝です、というと人気者のなるよ。日本名の由来はいろいろだ。実際にタンという音が勝とイコールのこともあるし、そうでない場合は好きな漢字でもいいですよ。というと、”私の名前は高山です。”と答えてくれる子もいた。

2.クオン先生(向井 強)クオン先生のクオン=強い、名前に日本語の漢字がぴったり当てはまるタイプだ。向井は陽子先生が好きな苗字。武蔵野大学日本語コミュニケーション学科在学中だが、どちらかというと、実際のコミュニケーションの方が性に合っているらしい。アルバイト先での評判もいいし、すんなりと高得点で日本語検定も合格してしまった。ベトナム人は年下の女子が威張るのを嫌う傾向にあるので、日本語教師としても貴重な存在といえる。ベトナムの中部ダナンの出身。ダナンはリベラルな土地柄の学生が多い町。ホイアンフエといったベトナムの歴史的な街にも近く、美しい海と砂浜が有名だ。クオン先生はサッカーがうまい。三笠塾のサッカー好きを取りまとめて、サッカーの練習にも励んでいる。夢は会社を設立してお母さんのような立派な経営者になること。

3.ニャン先生(中西 仁美)ニャンという名前のベトナム人は案外多い。女性的な響きだが、基本的には男性名。漢字だと”仁”という字を書く。八犬伝みたいだと思う。音はニャンで猫みたい。犬みたい、猫みたい。男性名だけど、女の子。見た目は美しい女性。昨年12月に大好きな彼と結婚。三笠塾からは日本人ベトナム人取り交ぜて年末にも関わらずニャン先生の結婚式に大挙して押しかけた。世紀の結婚式は、まさに12月31日に執り行われた。参加したかったと今でも思う。だが、12月31日は私の立場ではかなりきつい。その分、日本でお祝いしてあげたいと、両親や新郎、みなさんを日本に招待したが。武漢ウイルスで吹っ飛んでしまった。残念。ニャン先生を見ていると、自分の若いころを思いだす。お金はない、時間も案外ない、やらなきゃいけないことはいっぱいあるけど、余程、要領よくやらないと生活に負けてしまう。ニャン先生はそういう環境を上手に味方につけて乗りきった。今では後輩に日本語を教えるベテラン教師だ。たかが4年、されど4年。この長くて短い歳月にニャン先生は日本語教師の素養を身に着けたと同時に夫もゲット。やっぱり、猫みたい。と思う。

4.タム先生(大沢 心音)タムというべトナム語は”心”という意味。タム先生は心優しい女性だ。が、簿記3級を取得し、あれよという間に日本語検定も合格し、1年で立派なビジネスウーマンになってしまった。まだまだ若い女性の範疇にあるので、経験値が低いのが彼女の悩み。タム先生はどこへ行っても初めて行った。何を食べても初めて食べた。それが面白くて私はタム先生をいろいろな場に誘う。簿記3級のせいもあるかもしれないが、経営の中でも財務能力があり、いつか彼女の力で三笠塾が大金持ちになることを、ひそかに夢見ている。

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