和菓子の粋そして秋の花

11月は私自身への課題が多い月だ。忙しいのももちろんあるが、12月4日のJLPTを控えて受験生以上に私自身が緊張する。この緊張感を崩すと生徒は緩んでしまう。緊張感を持続させつつ表向きは優しいおっとりした陽子先生でいるのが課題1。私の左足はちっともよくならない。最近では右足も怪しくなってきた。でもだましだまし歩き続ける。それが課題2。私は大学入学時からピアノの先生業を続けている。幼少時からお世話になった治子先生が、ピアニストになるだけがピアノを勉強する道じゃない、とおっしゃって、私に指導の道を開いてくださった。学歴が最重要の現代に治子先生のご指導は、当時としては見当はずれのようにも思えたが、今となっては、指導する、ということは私の人生、私の道となっている。これが課題3。

あげればきりがない課題。それがすごく集中するのが11月。加えて足の不具合。

デパートで可愛い和菓子を見つけた。器も食べられる。生徒たちと一緒にひとつ、またひとつ。柿だね、栗だね、松葉だね、と言いながら粋な和菓子を楽しんだ。11月は課題もいっぱいだけれど、食べ物も景色も粋な美しさを見せてくれる。

金色の 小さき蝶の形して銀杏散るなり夕日の丘に

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