母の日に生徒たちから大きな花束をもらった。一瞬、涙がぽろり。うれしい。私の母は2013年に亡くなって、母が残してくれた家を使って三笠塾を運営している。私が生徒からもらったお花はは私の母への贈り物でもある。大きくて立派な花束だった。持ち帰りが大変だった。
日本には記念日がやたら多い。祝日もベトナムの10倍くらいある。母の日はお母さんに感謝するので、お母さんありがとう!だけれど、生徒たちは”母の日おめでとう!”といって花束をくれる。この微妙な違いが案外面白い。大きな花束によせて、一緒におめでとう!と楽しんじゃいましょう!ということらしい。
ベトナムには祝日ではないが、記念日というのがいくつかある。女性の日(夫は妻に、彼は彼女に花を贈る)。教師の日。先生に教師の日おめでとう!と言って一緒にお祝いのパーティーをする。そんな感じ。
湿っぽくなくて、からっとしていて、贈る方も贈られる方も一緒に騒いじゃいましょ!という辺りが南国らしい。
さて、ベトナムではそろそろライチが旬を迎える。乙女が青年がおばさんがおじさんが、ライチの実を摘みにでかけていく。かの楊貴妃が美貌を保つために、遠く南方から中国へと運ばせたといわれている木の実。かたい殻に包まれていて、ブドウを硬くしたような果実。確かにお肌にも内蔵にも良さそうです。母の日とは全然関係ないけれど、ふと、タム先生の故郷ハイズーンでたくさん食べさせてもらったライチ―を思い出した。
あれは確かに、 美女の味、淑女の味。