これは桃を模ったお菓子。でも、満月に見えませんか?すすき。月のウサギ。彼岸花。お団子。おはぎ。そして、ベトナム人にとっては、十五夜のお祝いは月餅。今年はコロナ禍で、ほとんどのお菓子屋が月餅を作らなかったそうだ。ホーチミンシティは、コロナ禍で、まだまだ予断を許さない状態だし、月餅どころではないのだろう。
私たちに少しはなじみのある月餅は、中村屋の月餅。重たいあんこがどーんと入ったお菓子で、洋菓子に慣れた私はあまり好きではなかった。成人してから書物の中で、本当の月餅。中国の月餅が、実は木の実、薬草などを小豆餡に練りこんだ凝ったお菓子だということを知る。だからとても重いお菓子になってしまうのだ。身体にいい。といって、美味しいと言って食べるわけではない。
ベトナムの月餅は、中国に比べると、華やかで軽い感じがする。来年は、この写真の代わりに本物の月餅の写真を掲載したいですね。