今年は桜の花の開花が早かったように思う。3月中は寒さに負けて体調不良だったので余計にそんな感じがするのかもしれない。寒さに強く暑さに弱い同僚さえも、最近はちょっと寒さが応えるみたいです。きっと急に暖かくなって、暑いくらいになって、そして急に寒くなる。そんな春の気まぐれな気候のせいなのでしょう。
そうこうするうちに4月。ぴかぴかの1年生たちが、そこここに、つい先日、判で押したように、みんな袴はいて卒業式だった学生たちが、進学や進級する。大学合格のうれしいお知らせや、コロナ禍だけど子供をひとりだちさせます、というちょっと寂しそうなお知らせ。春は4月は、まさに新しいときの始まりですね。
コロナ禍の中で、進学や卒業後の進路相談がめっきり減っている。留学生との関係性の中で動いている三笠塾は、どうしても国境を超えた連続したお付き合いがなければ、国内だけでなんとかなる、というわけにはいかない。期間満了や卒業で予定通り帰国する留学生や実習生がいるから、新しい留学生や実習生を迎えられる。これは当たり前のことだ。この当たり前ができなくなった時、それがコロナ禍なのだから、当たり前ではないのだけれど、当たり前を当たり前と思い、他のことに想像力がわかない日本人にはきびしい時間が日々過ぎていく。
実は、経済的、時間的、あらゆる意味で、ベトナム人の方がきびしい。でも不思議なくらい彼らは動じない。のほほんとしている。それでいて、一番大切なこと。お金のことには、とても神経を尖らせているし、その尖らせた神経ゆえに、あっという間に動く。準備して、予定たてて、相談して、調べて、、、、、、そういうことを全部はっしょって、彼らは動く。
4月になって、そんなベトナム人たちの中でも大きな動きかいくつかでてきた。体調不良を理由にばかりできなくなって、春爛漫の中。私もやっと重い腰をあげて就職の支援とJLPT試験の準備に忙しい時間をすごすようになっている。