桜の花の満開の下

気持ちの良い季節になった。コロナ禍が終焉したわけではないので、すっきりさわやかとはいかないが、昨年3月末から4月にかけて突然襲ってきたあの絶望感の春、とはちょっと趣が違う。しかし、4月入学を決めた夢ちゃんは入管が開かないので、日本に来られる日が確定できない。期間満了の実習生太陽君は7カ月もの間、特定活動という宙ぶらりんの在留身分のままだし、卒業しても帰国できない留学生もたくさんいる。しかも国内での移動もままならないし、大都会東京は以前のようにサービス業に関わる仕事を提供できなくなっている。東京に来ればなんとかなるどころか、東京にいてもどうにもならない、そんな感じだ。

電車の中でも道を歩いていてもみんなマスクをしている。私自身はマスクが大好きなので、厭だと思うことはないが、口を、鼻を、しっかり覆われていることに抵抗感がある人は多い。まさか1年間もこんな状態が続くとは!である。

同じ顔につけるものでも、眼鏡は純粋に自分のためのものだ。見えないと困るから。でもマスクはちょっと違う。相手に対する、周囲に対する思いやりが含まれる。加えて、ちょっと他人との間に距離を作ることができる。

マスクが普及して花粉症が激減した、と思っていた。ところが周囲にぽつぽつ、私、花粉症なんです。という人が現れ、そのうち重症者が続出。最後は私たち夫婦もなんだか花粉症みたいだねー、ということになった。

東京の街中のちょっとした公園や川べりに桜が見事に咲いている。

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