おせち料理の「八ツ頭」

日本のお正月には、「おせち料理」という特別な料理を食べます。その中に「八ツ頭」という少し変わった形の野菜が入っているのを見たことがあるでしょうか?今回は、私が日本で出会ったこの不思議な野菜について書きたいと思います。

 私が初めて八ツ頭を見たのは、塾長のお宅にお邪魔した時でした。台所においてある、その茶色くてごつごつした大きな物体を見た瞬間、私は思わず「えっ!これはなんですか?」と叫んでしまいました。最初は巨大な生姜かな?とか、岩かな?と思いました。私が知っている里芋とは全く違って、とても迫力があったからです。驚く私を見て、塾長は笑いながら「これは八ツ頭といって、お正月には欠かせない縁起のいいお芋なのよ」と教えてくれました。

 八ツ頭は里芋の仲間ですが、たくさんのお芋がくっついて、ひとつの大きな塊になっています。その形がまるで「八ツの頭」が固まっているように見えることから、「八ツ頭」という名前がつけられました。

 なぜお正月にこの芋を食べるのでしょうか?それには、日本人の「縁起を担ぐ」という文化が深く関係しています。まず、「頭」という漢字が使われていることから「人の上に立つ立派な人になれますように」という出世への願が込められています。次に、「八」という数字は、日本で「末広がり」と言われ、幸運がだんだん広がっていくとてもいい数字とされています。さらに、親芋の周りにたくさんの子芋ができることから、「子孫繁栄」つまり、家族が長く続いていくようにという願いもあります。

 味もとても美味しいです。普通の里芋に比べて粘り気が少なく、ほくほくとした食感が特徴です。おせち料理の煮物にすると、味がよくしみて、とても上品な味がします。

 見た目は少し無骨で怖そうに見える八ツ頭ですが、そこには「仕事で成功したい」「幸せになりたい」という、昔の人々の温かい願いがたくさん詰まっています。塾長にお宅で見た、あの不思議な野菜は、私にとって日本のお正月文化を深く知るきっかけになりました。

2026年1月18日 モズ記者記事

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