“ベトナムのカラス”

 ベトナムの烏は身体が小さく、鳴き声もそれほど大きくありません。しかし、ベトナムでは、昔から烏に関する迷信(言い伝え)があります。家の近くで鳴いたり、屋根の上に止まったりすると、不幸や災難の前兆だと信じられています。

そのため、人々は烏を「不吉な鳥」として恐れる傾向にあります。

 一方、日本の烏は体格が大きく羽は光沢のある黒色で、とても存在感があります。都会ではゴミをあさる姿がよく見られ、知恵のある鳥としても知られています。

日本人にとって烏は必ずしも不吉な存在ではなく、むしろ自然の一部として共存している印象があります。

 私が初めて日本に来た時、公園で大きな烏を見て、本当に驚きました。ベトナムの烏より二倍ほど大きく、数もとても多いことに驚かされました。特に、烏の鳴き声がたくさん聞こえてきて「日本に来た初日にこれほど烏を見るなんて、きっと運が悪いに違いない」と思ってしまいました。

 しかし、その後調べてみると、日本では烏は不吉な存在ではなく、普通に自然の一部として、暮らしていることを知りました。そのことを理解してから、私は安心し、日本での生活に少しずつ慣れていくことができました。

編集長注: “カラス”は“烏”という漢字を書きます。鳥という字とよく似ています。この記事ではあえて漢字表記にしてみました。

2025年10月19日 紅鶴記者 記事

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