“「断捨離」から学んだこと”

日本に来てから、たくさんの新しい言葉を学びました。その中でも、特に私の心に残り、生活に大きな影響を与えた言葉が「断捨離」です。最初はただの「大掃除」のことだと思っていましたが、実際に試してみると、それは私の考え方まで変える、もっと深い意味を持つ言葉だとわかりました。

 以前の私の部屋は正直に言うと物でいっぱいでした。「安いから」 「かわいいから」という理由で、本当はそれほど必要ではない物まで、つい買ってしまうことが多かったです。物が増えれば増えるほど、部屋は散らかり、どこに何があるかわからなくなりました。そして不思議なことに、物が多いと、心まで落ち着かなくなるような気がしていました。

 そんな時、本で「断捨離」という考え方を知り、挑戦してみることにしました。断捨離とは、単に物を捨てることではありません。自分にとって不要なものを     「断ち」、家にあるいらない物を「捨て」物へのこだわりから「離れる」ことです。

 私はまず、自分の服から始めました。「これは本当に今、着るだろうか」「これを見ると、幸せな気持ちになるだろうか」と一つ一つ自分に問いかけました。最初は「もったいない」と感じてなかなか捨てることができませんでした。しかし、思い切って、整理を終えた後、部屋が驚くほど広くなっただけでなく、頭の中もすっきりしたことに気付きました。

 断捨離を経験して私が学んだのは、大切なのは、物の「量」ではんく「質」だということです。自分にとって本当に大好きな物、必要な物だけに囲まれて生活すると、一つ一つの物を大切にするようになります。そして、新しい物を買う時も、本当に必要かよく考えるようになりました。

 断捨離は、部屋もきれいになるだけでなく、自分の心の中を整理し、何が自分にとって大切かを見つけるための素晴らしい方法だと思います。

2025年10月19日 モズ記者 記事

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