アメリカの作家、ジーン・ウェブスターによる「あしながおじさん」に、次のような場面が
出くるのをご存じでしょうか。
大学に進学した主人公のジュディが、同級生との会話で出てきた「モーリス・メーテル
リンク」という名前に対し、「それって新入生?」と聞いて笑われます。 メーテルリンク
は、有名な作家の名前であり、学生は知っていて当然の教養だったのです。ジュディ
は優秀な生徒でしたが、孤児院で生まれ育ったため、級友をたちに比べて知らないこ
とが多かったのです。彼女は同級生に追いつくために日夜努力を重ね成長していき
ます。会話には、その人の知識や教養が自然に表れるものです。知識や教養のある
人と会話をする際に知らないことが多く恐縮した経験はないでしょうか。知らないこと
自体は恥ではありません。大事なのはそこから勉強することです。さまざまな人、特に
目上の人との会話に備え、知識や教養はできるだけ身に付けておきたいものです。
そのためには、毎日少しずつ読書をする、文化や芸術に触れるなど、根を張るような
地道な努力が必要です。「知識、教養を身に付けておこう」
2024 年 11 月 9 日 鳥の部屋編集室 シマエナナ