映画の時間 第4回 試写会 大河への道
何年振りだろう。試写会に行った。
映画の題名は“大河への道”
日本映画。主演は中井貴一。
雨にもかかわらず会場は8割がた埋まっていた。
やはり中高年女子が多い。
日本地図を完成した人の名前を知っているだろうか?
江戸時代に。50歳という年齢から日本全国をくまなく歩きまわり、徳川幕府の後ろ立てを得手、20年以上かけて日本全国地図を完成した。
伊能忠敬という人。
この地味だけど、大変な偉業を成し遂げた人をNHKの大河ドラマに売り込みたいと
県知事、市の職員が思い立つ。ぴったりな作家を探し当てたものの、作家はちっともこの企画にのってこない。イマドキの若い職員は伊能忠敬の名前も知らない。
物語は中井貴一はじめ登場人物が現代の市役所周辺の人物と江戸時代の伊能家と地図作成に注力、尽力、精進、まい進、した伊能家の周辺の人物との一人二役で描かれる。
おもしろいですよ。
そして、日本人であることを誇りに思う。
筆で丁寧に一字一句、一本の線を描いていく。大変な作業だ。一方で日本国中を歩き回り計測する。足幅で、今私たちが学校で習う円周率や関数を使って計算する。
私たちがどんどん忘れていく、地味な時間のかかる作業。
それを続けることで、こんな素晴らしいものに出会える時があった。
忘れないようにしよう。
2022年5月12日
陽子先生より❣