JLPT模擬試験スタート!

5月18日土曜日。JLPTの模擬試験がスタートした。過去の経験を踏まえて、訂正できるところは極力訂正。万全の準備でスタートさせた。模擬試験について簡単に説明すると、JLPTの過去の問題を本番と同じ条件で実施する。N1は午前11時から午後2時までの3時間で、文法漢字語彙 読解 聴解の問題に取り組む。その後、午後5時まで、答え合わせ。N2とN3は午後2時から午後5時まで試験。午後5時から6時まで休憩と食事。午後6時から9時まで、N2とN3は答え合わせ。講師にとっても生徒にとってもきつい時間割である。特にN1は昼食時間がなく、朝食もすませてこられない講師も多い。これが7月6日まで毎週続く。N1は時間的なきつさとともに、N1の受験者でありN2N3の講師という二重の役割をこなさないといけない。これは本当にきつい。でも過去、先輩たちはこれをやってN1に合格した。ベトナム人に根性物語は通じないが、ここは日本だからと納得してもらう。案の定、最初から欠席者だらけだった。ここでがっかりしては今後が続かない。のたりのたりしている出席者を叱咤激励して、試験と答え合わせを行う。講師も予習復習がかかせないので、時間の繰り合わせは大変だが、予習しておかないと生徒の質問に即座に答えられない。どうせ勉強していない子たちなので、と高をくくっていると、彼らは日本人ではないので、質問を遠慮することはない、となんでも聞いてくる。勉強してないからこそ聞いてくる。

三笠塾が塾として成立する必要性がここにある。勉強の場の提供ということ。単に”場”を提供することもあるし、教師を用意しないと間に合わないこともある。勉強してきたものを試験というもので確認する作業。これはみなが思っていることで理解も早い。そういう腕試しのための模擬試験というのが第一。だが、それは第一ではあるが全部ではないし、最重要課題ですらない場合もある。

私は三笠塾入塾希望者に、三笠塾はJLPT取得を第一の目的とする、と説明している。それでも、私は試験を受けないといってくる子がいる。理由はいろいろだが、私は基本的につっぱねる。模擬試験を1か月半やり続ける。試験を受けないあなたがここにきてもやることないですよ。だから、まず試験に申し込みなさい。彼らは、わかりました。じゃあ申込みますね、なんて、簡単には言わない。お金がもったいない、絶対受からないから。つまり、受からないなら、お金が無駄。受かるなら、お金だす。じゃあ受かる受からないの判定は誰がするの?、、、、、ここでとても面白い答えがベトナム人の口からでてきます。ベトナムのお母さんがそう言った!

陽子先生だって、だてに6年もこんなことやっているわけではありません。”そう?!わかった。お母さんに聞いてみよう。電話して、私が話をするから。””えーっ?!先生、ベトナム語わかるの?”すると、私の横にいる講師先生がすかざす答えます。”陽子先生はベトナム語がわかる。”大体このあたりで彼らは降参します。お金を払って、JLPTに申し込む。申し込んだら、今度は合格するための努力と精進の日々が待っているわけです。

そして、5月18日。模擬試験はスタートしました。

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