陽子先生は時代劇も好きだし、歴史も大好き。だが、最近少々お疲れ気味。自分自身が時代劇になっちゃているような錯覚に陥ることが増えているからだ。目まぐるしく変化する現代。10年前に三笠塾を立ちあげた時から、もう10年。でもまだ10年。いずれにしろ、これは私が関わってきた来た時間であって、歴史的な要素もないし、時代劇にもなっていない。単なるちょっと昔のできごとの連なり。でも、陽子先生の中に10年という時間が滓のように積み重なって、それがあまり良い具合に働いていないような気がする。
5月18日は石田先生の誕生日。本人の希望もあってリバーダンスを見に行った。すごかった。あまり期待しないで行った陽子先生は完全にアイリッシュダンスの世界に飲み込まれてしまった。けれど、自身の身体は老化の一途を辿る身。その落差に愕然とする。舞台の上では、稽古に稽古を重ねて、身体能力の限界を美しく披露する若者の集団がある。返すこちらは、益々老体。すごく感激して、すごく幸せになって、こんな素敵な舞台見られて超いい気持ち。生きててよかった。
だけど、私って歴史的建造物みたいなものなんだよね。と勝手に僻む。
そういう自分に疲れてしまうのだ。
どうしようもないけど、砂糖でできた凝ったミニチュアパフェや、楼蘭と花開く芍薬、花壇を彩るバラの花。そんなものを溜息ついてながめながら、わが身の老化を大いに嘆くとしよう。、、、、、、、ふん!