8月も半ば。7月になってから急速に月日が経つのが速くなった気がする。日にしても、月にしても、前半というのはゆっくり登っている感じ。後半になると転がり落ちるような感じがいつもしている。6月が終わると、あーこれから月日が経つのが速く感じられるようになる、と毎年思う。そして大体思った通りになる。7月は本当にあっという間だった。なんといってもベトナム行きが大きい。加えて太陽さんは帰国してしまい、お魚の鯛さんも一時帰国やむなしになっている。2年半に及ぶコロナ禍で、帰国しなくても大丈夫、あるいは帰れない、が当たり前になっていた私たちの感性は急激に変化した世界情勢になかなかついていけない。が、飛行機はちゃんと飛んでいる。帰国もできるし、ベトナムからの留学生も就労者もやってくる。でも何かが違う。私たちはすっかり内向的になってしまい、おびえてしまっている。他人事と思いつつ、確実にコロナの感染者は身近に存在するようになったし、当たり前になってしまった。
終戦から77年が経過した8月15日の日本は、さらに暑さが増して、そのくせ、人々の気分はうつうつと晴れない。
そんな中、前日の14日。お魚の鯛さんのお別れ会を兼ねて三笠塾は江ノ島海水浴ツアーに行った。江ノ島は東京からだと、とても手軽な海水浴の場所。私だけじゃない富江さんも、若い頃何度も行ったわあ!と懐かしむ。20人程度が集まったので、小田急のロマンスカーで片瀬海岸へ。江ノ島海水浴場で自己紹介したり、遅めの朝ごはんをみんなで食べたり、いろいろ文句はあるかもしれにけれど、文句なしに海辺は気持ちがいい。前日の台風の影響で海は汚いし、曇天からいきなりぽっかり晴天。2時間が過ぎた辺りで、陽子先生は急に不安になった。げー!私立てないかも?そうなんです。私の膝は長時間の同じ姿勢に耐えられない。仕方なく、先に帰ることにした。でも、待てよ!私がいない方がみんな楽しく過ごせそう。そうだそうだ。余計な人間はさっさと退散しよう。私は人生後半戦。でもここにいるベトナム人たちは、これからゆっくりだけど確実に登っていかなくてはならない。そう、私と彼らは登りと下り。正反対なんだ。と勝手に納得して帰途についたのでした。