2022年日本語能力検定試験=JLPTの申し込み登録が始まった。3月25日ー4月15日まで。三笠塾を三笠塾たら占める一番大事な試験。そもそも三笠塾はよく理解しないまま日本に来てしまった留学生と称する(特にベトナム人の)若者を対象に彼らがよりよい日本での生活を最低限の費用で提供しようと企画したものだった。当初は費用のことで大きな行き違いがあり、偽情報に踊らされての、その場限りのご都合主義と真っ向から対立し、と今から思えばずいぶんと元気な時代だったと思う。たかだか10年程度だけれど。でも、三笠塾はコツコツとJLPTの勉強会を続けた。結果、JLPT合格者は確実に増え、画期的だったのは実習生の男子がN1という最高レベルに合格したことだった。以来少数ではあるが実習生の生徒も一緒に勉強するようになった。そこにコロナ禍。
正直やめてしまおうかと思った。。。。
ハノイから日本に戻れないニャン先生がオンラインでやれますよ、といってくれた。タム先生はベトナム人はみんなオンラインで勉強してる。なんで日本人はやらないんだろう?陽子先生もやらないんだったら私勝手にやりますよ、という。あらま!のんびりが持ち味かと思っていたベトナム人の意外な素早さ。思い切ってオンラインに踏み切った。意外なところで苦戦した。意外なところでうまくいった。2020年1月オンライン授業と模擬試験を始めて今回で4回目の試験をむかえる。
コロナ禍でJLPT本体も中止に追い込まれた2020年。これですっかり調子がくるってしまった子もいる。4月に申し込み。試験は7月。その間ずーと真面目に勉強してろと言う方が難しい。けれど、申し込まなくては試験は受けられない。受けなければ合格しない。
考え方、思いは、今も昔も変わらない。なんとかして申し込みさせる。→勉強会に参加させる。→そして試験。肝心の留学生は4月になってやっとぽつぽつと来日。でもこの時点でJLPT申し込みはできないので、今回もあまり参加者は多くはなさそうである。
新しいもの、目の前に次々送り出されてくる情報の嵐の中で、でも変えずにやっている。こういうことがきっと将来の力になることを信じて。