寅年のこと

昨年末、デパートで年末年始用品をそろえていたところ、正月お飾りの楽しいものがいくつか見つかったので、買い求めた。そのうちのひとつが十二支ひな壇。ひな壇、段飾りというのは3月3日のひな祭りの際、お雛様を飾るボードのことである。今では、ひな祭りにひな人形を飾る習慣はすっかりすたれてしまったが、天皇家ご一家が式典行事の際お召になるような衣装をつけたひな人形を五段、三段、などの雛壇に飾る。私が成人するまで、律儀に私の両親は雛壇にお雛様を、毎年飾ってくれた。女の子が無病息災、年頃に良縁を、という願いをこめて。

無病息災(むびょうそくさい)とは病気をしないように、事故などわるいことがおきないように。年頃に良縁(としごろにりょうえん)というのは、みんなが結婚するころに自分の娘も良い結婚ができる。ということ。

わたしにとって雛壇飾りは格好の遊び場。雛壇飾りの後ろの空間に座布団やぬいぐるみを持ち込んで、ここは私のおうちなの、といって遊んでいた。

十二支の雛壇飾りは、今年の干支、寅(とら)が一番上。土鈴(どれい)という土でできた鈴のお人形が順番に並んでいる。

ベトナムでも十二支はある。違いは🐰年(来年ですね)が猫年。🐑年がヤギ年。そして、イノシシ年が豚年になっていること。

十二支になんで猫がいないんだろうと、ずっとさびしく思っていた私は、ベトナムに猫年があると知って、なんだかとても嬉しかった。

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