このちょっとうなだれたおっさんみたいな後姿は対馬ヤマネコである。私は対馬に行ったこともないし、よく知らない。クラウドファンティングで、対馬に日章旗を掲げようというプロジェクトがあって、それに協力したら、対馬ヤマネコの話がついてきた。
西表島のイリオモテヤマネコは有名だが、夜行性であまり姿が見られないと聞く、一方、対馬ヤマネコは、こうして写真にとれるくらい、人間との距離が近く、昼間も道を歩いているらしい。何より感心したのは、このヤマネコ、田んぼで子育てをするというのだ。
昔の日本の農家では、おかあさんが赤ちゃんをおんぶして、畑や田んぼで働いていた。もしかして?えー?対馬ヤマネコって、子供おんぶして田んぼで野良作業するの?私の想像の翼ははてしなく大きく羽ばたいた。なんて素敵!猫ちゃんの田んぼ子育て。いいなあ。いいなあ。
最後のところは私の想像。でも対馬ヤマネコ米という米がお礼の品で送られてきた。くだんのヤマネコのバックショット付の袋に美味しいお米がたくさん入っていた。このお米は、我が家みんなで対馬に思いを馳せながら、とても早いペースで私たちの胃袋に収まっている。