できるわけないだろう?!開催なんて無理無理。ついこの間まで私もそんな風に思ってた。オリンピック開催に尽力されたみなさん、ごめんなさい。オリンピックが始まって、開会式のその瞬間から感激と感慨とで胸がいっぱいになりました。特にうれしいそうに入場行進してくる選手たちの晴れやかなちょっと気取った笑顔は、他のすべてを包括する。どんどん派手にインフレしていく開会式の中で、今回の開会式はとても地味だけど、とても素敵。そして、あの国立競技場にいなくてもテレビやiPhoneの画面の中で充分に楽しめるものだった。いいね。
そして蓋を開けてみると、日本選手の大活躍。勝つわけないといわれていた選手もチームも続々と勝ち名乗りをあげる。しかもさわやかな笑顔で!彼らはまず感謝の言葉を口にする。それは教えられたからではなく、本当にそう思うから。待ちに待ったその日が1年先になり、そのために涙を飲んだ人もたくさんいた。単に中止ではなく、1年延びたこと。これは、選手たちに我慢と感謝の気持ちを自然につけてくれたのかもしれない。
暑い暑い日本の夏。年々ひどくなる自然の脅威。そんな中でオリンピックが、私たちの中に大きな希望の灯をともしてくれる。
大活躍する、熱闘を繰り広げる選手たちを見ていると国境を超えた、あー私ももっともっとやるぞー!という先に進む気持ちを醸造してくれるような気がする。
そしてオリンピックが何よりすごいのは、50種類ものスポーツを世界中の人々が開催国、開催都市に集まって行うこと。スポーツのデパート。普段は絶対目にすることのないスポーツを私たちはオリンピックで原体験する。これはすごいことだ。