時代を超えて

NHKの連ドラは平成ギャルのお話(すごく近い過去)大河ドラマは紫式部の時代のお話(すごく遠い過去)そして、今、陽子先生の愛読書はインドシナがフランス領だった時代のハノイの話(かなり遠い過去)。時代は違っても語る言葉が日本語だから、実はほとんど違和感というものを感じない。多分、この同時代制、同地制(?)が現代の特徴なのかなと思う。日本ではそれが結構はっきりとしているが、あまりに当たり前なので、違和感を感じる間もない。それゆえか、私たちは益々、現在の私!にしがみつく。変えたくない、変わりたくない。つまんなくないの?????

そんな今日この頃、源氏物語世界に一瞬行ってきた。源氏物語を主題にした和刺繍の展覧会だ。ため息のでるようなすばらしい作品ばかりで夢中に写真を撮ったが、すばらしい!の一言につきる。大変高名な刺繍家の先生の作品である。本当に気持ちよく、紫式部のあの時代、あの世界に浸ることができた。今更だけど、あの素晴らしい刺繍の着物に袖を通して身に纏ってみたいものだ。似合うかどうかの問題じゃない。あの素晴らしい作品世界にひと時だけ入ってみたい、そんな感覚。

陽子先生は料理は得意だが、洋裁も和裁もできない。そのくせ刺繍は亡くなったお母さんと一緒によくいろいろな作品を作った。そのせいもあるかもしれない。自分でやることには、さらに興味が増す。その伝でいけば、日本で生活する外国人は日本語必須だから日本語や日本文化の色々なことに興味がでてくるだろう。そういう興味をもっとたくさん、もっと大きく熱心にしていきたい。いや、いかれるだろう場所。三笠塾はそんな場でありたいね。それにしても何度見ても美しい。

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