ハノイ4景

台風というと日本の十八番(おはこ)と思われがちだが、近年の異常気象はベトナムにも頻繁に台風を呼び込む事態となっている。9月1週目の5日間。仕事の関係で、ハノイに行った。時間通り、予定通りに滞りなく、滑るように進む陽子先生のお仕事。ゆえに台風遭遇なんて考えてもみなかった。

3日目の午後2時過ぎ、一応の日程をこなし終わって、さてお茶でも飲みに行こうかと表に出ようとして、あっとびっくり。バケツをひっくり返してさらに上からシャワーをかけたような大雨が降っていたのだ。風も強く、表に出られない。じゃあ、このままここにいますか?いえいえ、この後もっとひどくなるかもしれない。なんとか頑張って車に乗り込み、何とか頑張って、通りに出る。

またまたびっくり。道路は車、バイク、人間でびっしり。まったく動けなくなっている。それでも、渋滞になれっこのハノイっ子は、これはたいへーん!という程度で、その時は結構のんびりしてました。運転手さんも。彼がちょっと焦りだしたのは、ガソリンがどんどん減っていくことに気が付いてから。ようやく車が流れ始め、ホテルに戻りますね。と言いつつ、心配した私たちはガソリン入れたらいいのでは?

ところがガソリンスタンドの前はバイクが長蛇の列。そう、ガソリン入れるのもたいへーん!だったんです。なんとかホテルに送り返してもらえたのは、本来15分程度で行く場所に75分かかってのこと。

ホテルの部屋も窓から見えるハノイの街は、一見平和。でも実は、大木がなぎ倒され、家の屋根が飛び、壁が崩れ、死人が出る台風”やぎ”が猛威を振るった後でした。

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