三笠塾の梨の木を投稿したが、今度は、梨の実。三笠塾の二十世紀梨が産地である鳥取県倉吉市から送られてきた。市場に出回る梨みたいにきれいではないけれど、大切に育てられてきた感たっぷりの私の三笠塾の子供たちを手にすると喜びもひとしおだ。食味は決して統一されていない。固い、小さい、大きい、黄色く熟している、まだまだ青い、などなど。関東の人は梨も桃も赤いものに慣れている、といわれる。大玉で、甘い。肌は赤茶色で皮を厚くむいて食す。梨といえば、これでしょ!という人は多い。陽子先生は柑橘人間なので、梨はどうでもいいと思いつつ、二十世紀梨は色がきれいで、透き通るような薄緑色がとても好ましい。周囲に梨大好き人間がたくさんいる中で、割と淡々としている。
収穫できた喜び。育てて送ってくださった梨農家さんへの感謝。そして、たくさん実った梨の実を今年も友人たちにおすそ分け。梨にご縁のない地方の人はとても喜んでくれる。だが、やはり梨の実で、陽子先生が最も好ましいと思うのは薄緑色の透き通るような肌を持つ外観だ。どうしたらこんなにきれいな色ができるのだろう。二十世紀梨の薄緑色は陽子先生の感性にぴったりなのだ。
そして、新宿高野のフルーツ教室では、芸術的といえるカッティングを披露してくれる。なんだか食べるのもったいなくて、(と言いつつ食べるのだが、)皿の上のカットされた梨の実はもはや芸術作品以外のなにものでもない。