痛いという状態から逃れるため手術をし、手術後のとんでもない痛みに閉口し、ようやく歩くことが当たり前になりつつある今日この頃。よかったよかったとちょっと気を抜いたら、また悪化。そんなことの繰り返しの中で、よく見るようになった日本のテレビドラマ。その中で私が食い入るように見つめるシーンがある。若い俳優さんたちが、歩いたり、走ったりするシーンだ。この年になるまで考えてもみなかった。俳優さんの歩き方や走り方がこんなに気になるなんて。
今年に入って足の具合が極端に悪くなった頃、夫が歩いている、姑が歩いている、生徒が歩いている。はたまた、犬が歩いている。猫が歩いている。周辺の歩行がやたら気になった。いいな!とうらやましく思えるのだ。このあたりで気が付けば手術はもうちょっと早くなったかもしれない、程度のことだが、歩行困難者はかくも他人の歩行が気になるものなのだ。
そして、俳優さんの歩きと走り。日本のドラマは刑事ものに代表されるように走るシーンが多い。(と私は思う。)その走る姿に見惚れてしまうのだ。いいな!と。そんな中で、NHという俳優さん。超いいな!男性は総じて蟹股が多い中、この俳優さんはまっすぐな足運び。上半身も全く揺れず、ぶれず、膝も曲がっていない、とてもきれいな歩き方。当然、走る姿も超いいね!ついつい他人の歩き方に目がいってしまう。
外出の機会が増え、足元が危ないと用心するから当然、下を見る。ホームで定期券入れや財布を拾ったり、体が小さい愛玩犬も目に付く。彼らは総じて歩かない。ちょっと歩くとだっこーしてー!と小さな子供みたいに飼い主に抱き着く。ふふふ、私より歩かない、歩けないのがいるんだわ。とちょっと勝ったね気分。でもよく見ると愛玩犬とはいえ老犬なんですよね、これが。