レントよりゆっくりと

留学試験のために小さなレポートを書かなければならないレント君。課題をだすと熱心に文章を書いてくる。なんでもいつでも素早いベトナム人にしては比較的ゆっくりした彼の性格にあわせて、三笠塾では廉登(レント)と呼んでいる。音楽用語でLENTOというのはゆっくりとという意味があり、彼の性格にもぴったりな気がする。彼にそういうと、自分は何でも素早くやれます。ゆっくりなんてしてないです。とゆっくり言う。やっぱりレントじゃないの!と思うが、納得はしていないみたいだ。

タム先生とカオタンを連れて新潟を訪問してきた。理由はいろいろある。三笠塾としての広報活動。職業紹介業を始めたことのお知らせ。タム先生、カオタン、それぞれが自分の仕事の宣伝や売り込みをすること。あれもこれもで、欲張りすぎたかなと思ったが、宮野社長は一日中私たちのお願いにお付き合いくださった。持つべきものは友、なんていったら怒られそうだが、本当に、ありがたい。どこまでも広がる新発田市の田んぼの中で、日本はどうなるのだろうと思った。

日本の社会自体が妙にゆっくりとしているのだ。日本人の中で仕事をし、生活していると、それは当たり前のこと。日本は少子化と高齢化が同時にすすんでいて、このままいくと大変なことになる。と言いながら、今回訪問した会社も現状、なんとかなっているので、中長期的な手当は考えていない様子だ。当面の人手不足と人不足。結婚しない社員さんへの配慮などに追われっぱなし、という印象。ゆえに、いつもとても動きの速いベトナムを比べても、日本はどうなってしまうのだろう、と心配になる。

と同時に、どこの会社にも、立派に働いている若い社員さんも一定数はいる。どきどきしながら、長靴はいて、工場のライン見学に混ざっている足引っ張りやの陽子先生。みんな、見捨てないでね!

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