4月17日 特定技能ビルメンテナンス模擬試験。こう書くと大袈裟な話になってしまうが、実習生を終了。終了しちゃったけど、このまま日本で働き続けたい、だが、できない。という生徒を対象に、特定技能への移行を考えている。実習生から特定技能への移行は2019年に制度化され、今後を大いに期待されたが、実習生制度が廃止されたわけではなく、コロナ禍と被ってしまい、なかなかうまく利用できていない。が、現行、制度としてある以上、これをうまく使って働きたい外国人を日本での就労に結び付けたいと、あれこれ頭を悩ませている。
ビルメンテナンスの特定技能は実技試験も比較的受験しやすいのと、合格後の就労先も見つけやすいのとで三笠塾ではこのビルメンテナンスの特定技能に力をいれている。オンラインで筆記試験用の文言の勉強会を週2回実施。ベトナム人の先輩にも加勢してもらって授業を進めた。実技は協会がだしているDVDを見て、試験の概要をつかみ、今日、実際の実技を披露してもらった。
講師は行事先生と太陽さん。太陽さんが堂々と”掃除、入ります!”と宣言して、模範実技をする。陽子先生と瑠美さんと当日参加の生徒や日本人がみんな審査員。たくさんいた方があがっちゃって、当日に近い雰囲気になるかと思った。ベトナム人はあがり症だから、とこれも陽子先生の勝手なお節介。が、実技試験、筆記試験ともに順調に進み、1名は合格確実。そして、もう一名は、講師みんなが、困ったね。うーん。
試験の申込は2月。受験料の払い込みは3月。受験票交付は4月初め。実際の試験は4月20日。結果、5人の受講生で始めたビルメンテナンス特定技能絶対合格コースの最終参加者は2名になってしまった。”受験”という長帳場の試験に慣れている日本人と違い、3か月ー4か月の受験勉強は結構きついものになる。JLPTもこの辺りはいつもいつも課題として残る。
タオルを半分に切って箒の柄に巻き付けたり、モップに少しだけ水分(洗剤のつもり)を含ませたり、ホワイトボードを窓ガラスに見立てたり、行事先生と太陽さんの講師チームは大活躍だった。試験の合格もとても大事なことなのだが、こうして講師たちが、”ものを教える”ということを学習するよい機会になっていることがわかって、とてもうれしかった。
終了後は、骨折しちゃった富江さんの代わりに、みんなでカレーライスを作り、申し訳ないからと富江さんが用意してくれたお寿司をみんなでつまんで慰労会。肝心の受験生は(お)用事があって帰ってしまったけれど、みんな大好きお寿司!を食べて、とても幸せそうでした。陽子先生は日本人じゃない!と言われる。刺身、お寿司、貝、イカ、タコ、こういうものを食べないからだ。今日のみんなは美味しそうに生ものを口に運んでいた。なんだ、彼らの方が日本人みたいです。いいえ、彼らは”猫”なんです。だからお魚大好き。