ベトナム紀行 その1

ようやく飛行機がすんなり飛ぶようになった。3か月ほど前から企画していたクオン先生とチヤウさんの結婚式出席のため、7月19日夕方のANAで成田空港を飛び立った。空港までは勝君が脚の悪い陽子先生と45キロという荷物を運んでくれた。勝君ありがとう。仕事が忙しいときなのに、僕が行きますよ!と名乗り出てくれて本当に助かりました。心配だったハノイ入管手続きも、足が悪いのでと介助をお願いし、ハノイの空港に迎えにきてくれたニャン先生と夫のハイさん、太陽さん、夢ちゃんと何も問題なく再会。みんな全然変わらない、と言いたいところだけど、太陽さんと夢ちゃんは変わらないが、ニャン先生もハイさんも大きくなっていた。うーん。このところ10年前のベトナム人とは違う日本人並みに大きく(悪く言えば太った)ベトナム人が増えたみたいだ。

東京を発つ前日、突然、予約していたホテルから電話があり、館内一斉工事をするので宿泊できませんという。私はコロナの陽性者がでたのかと勘違いして、わかりました。と言ってニャン先生に代わりの宿を頼んだ。ニャン先生は30分で宿を探し出してくれた。そこへ、深夜24時に行く。預かった大量の荷物を分別して、その日はよくわからないまま、古いホテルで気が付いたら寝ていた。さらにびっくり困ったね!が続く。22日のアテンドを頼んでいた瑠璃さんがコロナ陽性。残念だけれど会えないという。こちらは急遽夢ちゃんにアテンドを頼んだ。

朝起きると、うーん。なんともクラシック(悪く言うと古びて汚い)。そして狭い。スーツケースを開けるにも場所がいる。ベッドの大きさはどうでもいい。部屋にはある程度広さがほしい。ところがこの部屋にはそれがない。一緒のホテルに部屋をとった太陽さんと朝ごはんを食べながらそんな話をした。迎えにきてくれたニャン先生にそのことを伝えると、それは約束違反だという。大きい部屋を条件にしているので、さっそく代えてもらうので、もう一度荷物を全部詰めて、部屋においておく。私がいない間に別の広い部屋にしますよ、とオーナー自ら請け負ってくれた。さすがニャン先生。ありがとう。

1日目。8時出発。ハイフォンに行く。三笠塾の古参のカンさんがハイフォンの日本語学校で教えている。その学校訪問のためだ。カンさんとは私がハノイに来るたびに連絡を取り合って今後のことを話し合っていたが、コロナ禍の前あたりからカンさんは今の仕事に腰を落ち着け、若い女子学生との楽しそうな授業風景を知らせてくれていた。一度、彼の学校を見てみたかった。ハイフォンでは、カンさんと校長先生が待っていてくれて、あいにく夏休みに入っていて生徒がいないのだけれど、とのことで、話の主旨は本校(ハノイ)で聞くことになった。うれしいことに夏休みなのでカンさんの二人の子供が彼のところに遊びにきていた。男の子はニャン(仁)君。女の子はゴックちゃん。子供たちと一緒にハイフォン名物を食べに行き、彼の話をぽつぽつと聞いた。カンさんは変わらない。食事中に大雨。びっくりするような大雨。

ニャン先生がハイフォン名物食べましょう。という。今食べたのは?あれは料理。これから食べにいくのは”ハイフォンにもすごく有名な麺があります。蟹麺。これは美味しかった。さらにニャン先生は有名な屋台で、パテをはさんだ細い棒状のパンを50本、家族のお土産に買った。先生も1本どうそ、と言われて食べた。これも美味しかった。ハノイに戻り、カンさんの学校の本校に行く。実はこの学校、私立の短期大学だった。学校制度のことも含めて、三笠塾が協力できることや彼らが望んでいることを細かく聴きながら検討していく。このタイミングでハノイに来てよかった!と思った。新築の校舎と学生寮。次々と大きな建物を建て、生徒を集める。国立大学の枠は狭いので、こういう私立が必要。この学校から生徒が日本に来る可能性は高い。

1日目の夕食はウーダムチャイ。ヴィーガンの店で私は大好きだ。繊細で見た目美しく、しかも全部野菜。私にぴったりなのだ。でも、ニャン先生とハイさんはあまり好みではなかったみたい。10月から静岡大学に行くゲアンのアインさんがお母さんと来てくれた。お母さんは若くて超美人。しかも洋服のデザイナーで会社を持っているとのこと。確かにとても洗練された美しいお母さんだと思った。お母さんは私にアオザイをプレゼントしてくれた。道に迷ってフックさんが、やっとやってきた。フックさんは全然変わらない。そろそろ結婚しないと?と水を向けると実はもう結婚していて2歳の娘がいるとのこと。親子3人でのアパート暮らしは大変ね?いえいえ家買った!一同、おーっ!すごい。みんなが出世して立派になっていく。うれしいうれしい瞬間だった。喜びいっぱいでホテルに戻るとニャン先生が、陽子先生ホテル代わりましょうという。約束破った。部屋代わってない。もう一日がまんしろという。ということで、ニャン先生はまたまた私の宿探しをすることになった。結果的にこの宿を代わったのはよかったと思う。

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