2次元の芸術

小学生の頃から読書習慣に関しては父親と過激なまでの攻防戦を繰り広げてきた私だが、周囲は私の味方だった。読書は良いことです。こんなに本を読むのが好きな子供は滅多にいない。とても貴重なことです。とみんなが褒めてくれた。が、唯一、父に責められると言い訳がきかないことがあった。私はコミック(マンガ)が大好きだったのだ。普通の読書の百倍くらいマンガの世界が好きだった。”ベルサイユのばら”や”オルフェウスの窓”(このストーリーはピアニストの話です。私はピアノの練習がつらくなると、このマンガを読んで、ぽろぽろ泣きながら、私も頑張るぞ!と練習したものだった)”トーマの心臓”や”ポーの一族”。私はただひたすらに2次元の世界に浸りきった。文字だけでは想像すらできない、確実な世界観がそこにはあった。今でこそマンガも立派な社会の中での立場を確保しているが、いくら手塚治虫が偉大なる創造主であろうと所詮漫画家、といわれた時代では、まんがは隠れて読むしかなかった。

時代は変わった、と心から本当に、思う。コロナ禍で自宅待機を余儀なくされた一昨年。久々にテレビドラマをしっかりと見る機会を得た。そして、なんて面白いんだろうと感心し、その原作の半分くらいがマンガだということを知って、ひょえーっと思った。正に時代は変わったのだ。マンガはしっかり世相を時代を反映していて、実在の俳優がその役を演じてもマンガから抜け出てきた違和感がない。”お見事!”

私はいまでも、月4-5冊のマンガ雑誌を購入し、コミックスを愛読している。その中のいくつかはテレビドラマ化され、そちらもとても楽しく時間を区切って鑑賞している。”これは経費でおちません”も”日に流れて橋に行く”も現在進行形のコミック。この先も続きがとても楽しみだ。そんな話をタム先生にしたら、”これは経費でおちません”はテレビドラマになってますよ。経理のこと勉強できるから、私もすごく好きです。とのこと。

現在コミックは7巻まででています。読みたい人!貸しまっせ!

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