かき氷の季節がやってきた

私はかき氷が大好きである。氷が好き。水が好き。

自宅にも三笠塾にもかき氷器を用意しているが、やっぱり、街の甘味やさんでかき氷が始まるとつい、暖簾をくぐってしまう。最近はどこもエアコンが効いているので、昔のような有難みは感じないが、その分、凝った、綺麗なかき氷にはいつも心惹かれる。

ベトナムにはチェと呼ばれる甘味がある。日本のお汁粉とかき氷を合わせ、もっといろどりをよくしたようなもの。日本の甘味は地味なので、子供のころ、私は和菓子が苦手だった。でもベトナムのチェはアイスクリームは使わず、甘味もあまり強くなくて、あっさりした感じ。でもまぎれもなく、甘味やさんでちょっとひとさじ、ふたさじ食するあの感覚は日本のかき氷とよく似ている。そして私にとって最も大切な見た目。ベトナムのチェはカラフルで可愛い。だから私はチェが大好き。

このいろどり豊かなかき氷は中野駅北口商店街で偶然発見した。小さな町の甘味やさん、手作り感が漂っていて、なぜか隣と大きさが違う。私の方が立派だったので文句はいわなかったけど、それもとっても不思議だなあ。

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